万年筆フラッシャーの試作(モデリング編)

何これ、とか思われるだろうか。万年筆を使っていると、内部にゴミがたまってインクの出が悪くなることがある。その時は、左にある画像の右側、コンバーターと呼ばれる器具を万年筆のカートリッジの代わりに装着して水を吸い上げ、掃き出しを繰り返して掃除することになるのだが、頭の部分をぐるぐる回すのも結構手間なのである。左のスポイトはPLATINUM社のクリーニングキットについているスポイト。だが、私の使っている万年筆はパーカー製、合わないのだ。ということで、自作することに。

ブレンダーを起動して、モデリング開始。今回は立方体はいらないので消去。シリンダーのメッシュを追加してサイズを変更する。

円形状の面を選択して上方向に延長。

延長した先端を縮小、ここは正確に。下の円筒部分は直径が2cm。万年筆に差し込む部分は直径5mmなので、X、Y軸方向を25%に縮小。

一旦、Objectモードで複製を作成し、脇にどけておく。

Editモードに戻り、補足した先端を延長。大体の形はできた。とりあえず、このオブジェクトのことを本体と呼ぶね。

Objectモードで先の細い部分をくりぬくための円柱を作成。直径を3mmにしておけばチューブの厚みは1mmになるよね。画像のパラメーターは半径表示になっている。

先に作った本体のスポイトで言う頭の部分のサイズをX、Y軸方向は2cm->1.8cmに、Z軸方向は5.5cm->5.1cmに縮小。これで本体をくりぬけば、側面の厚さは1mm、底というか、てっぺんの厚さは2mmになるはず。(以下、縮小コピーと呼ぶ)

くりぬき棒の位置を上にずらし(本体の底というか、要するに、穴が開かないように)、本体の位置を戻して、Bool ToolのDefference適用。(くりぬき棒の先端が、本体の先端からある程度出ていないと面が残ったりする。まあ、ここまで極端でなくていいんだが。)※Bool Toolについては以前の記事をご参照ください。

縮小コピーをもとの位置に戻す。本体に隠れてわかりにくいので透過モードに(右上の赤丸で囲ったボタン)。

Bool Toolで中をくりぬいて完成、なんだけど以前、先の細い部分だけ試作して、万年筆に実際はまるかどうか試したんだが、それなりにしっかりはまる。下から上に層状に作ったチューブの場合、層と層の接着がしっかりしていないと、引き抜くときに途中で千切れるんじゃないか、スポイトの先端部分が一部、万年筆の中に残ってしまうんじゃないかと思うんだ。で、X、Y軸方向だけ5%サイズアップ。緩くて水を吐き出す際に多少漏れてもいいんだしね。

STL形式でエクスポートして、Ultimaker Curaでスライス。Kobraを起動して、一時間弱でできるかな。前回のカメラカバーと同じTPUフィラメントなので、設定はそのまま。(前回も挿入されたまま放置状態のフィラメントを使ったので、説明を省いたか。大体はスライサーの各フィラメントごとのデフォルト設定で問題ないと思う。)プリントは一休みした後で。(造形編へ

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