万年筆フラッシャー(プリント編)

普通はレベリングとかZ軸調整とかが入るのだが、最近ヒーティングベッドを剝がしたりしていないので、そのままプリントに入る。面倒だからじゃない。状態のいいときは敢えてセッティングをいじらないことにしているのだ。

プリントをしている間に、Ultimaker Curaのマシンセッティングについて少し。画像の「Manage printers」をクリックして、次の画面で「Machine settings」に進む。

「Start G-code」のボックスの下のほう。青色で選択してある「G0 Y210;」は自分が追加した行でプリントヘッドをY軸210mmの位置に移動する命令。その下の行は25mmフィラメントを抽出する命令。「G0 Y210;」がないとプリントベッドのX軸では端よりのところだが、Y軸ではほぼ真ん中付近でプリントしたいものとは別の25mmのフィラメントを出されることになる。造形するもののサイズが小さければ問題ないが、そこそこ面積のあるものを作ろうとすると邪魔なので奥に動かして、フィラメントを出す設定にしてある。※G-codeは3Dプリンターを動かす命令群というかプログラム言語みたいなものといっていいのかな。ネット参照。以前はこんなにたくさん解説ページはなかったと思うが。

奥に見える黒く太いフィラメントが例の25mmのフィラメント。そこから手前に黒い細い線が引かれているのが見えるだろうか。プリントヘッドが「G0 Y210;」で移動している間に溶けたフィラメントが垂れてできたもの。こっちは今日の場合はプリントする面積が小さいので放っておいたが、邪魔になりそうなときは25mmのフィラメントを出している間に慌てて取り除いたりする。昨日のフィラメント交換で透明なフィラメントがきれいに出てきていたけど、まだ、ノズルの中に黒色のフィラメントが残っていたみたいだね。こういったことがあるから、プリント開始前のフィラメント抽出だか排出だかはいらないようなことも聞くんだが、そのままのセッティングにしてある。

もう少しといったところ。やっぱりマクロレンズってありがたい。

プリント終了後、ちょっと手を入れて完成。

ムニっと。PLATINUM社さんのものに比べ、優雅さには劣るが、机の上とか立てておけるぞ。しかも、こっちの方が透明感がある。いい出来じゃないか。(内部をくりぬいたりする前にSubdivision surfaceとかでぺったんこヘッドを少し角の取れた形にしておけばよかったとか考えていた。耐久性は期待しないというか、使い捨てぐらいの感覚がいいかもね。何回も水を吸い込ませて吐き出させて…、とやっているとたぶん層が剥がれて、破けてきたりすると思う。)

実は数日前から万年筆のインクが切れていて、ちょうど内部洗浄をするいいタイミングだと思って作ってみた。試作品ではあるが、万年筆の内部を効率よくフラッシュするには十分な出来。ただ、万年筆への差し込みが少しきついかな。ちょっと不安ではあるが、今回はこれを使って洗浄しようと思う。万年筆の洗浄って、年数回しかしないんで、次にやるときに作り直すか。モデリングもそんなに面倒じゃなかったし。なんでかな。X、Y軸方向の5%増しでは足りなかった?内径は広がらずに肉太になったとか。

追記:15回ぐらいかな。水の出し入れをしていて、つまんでいる胴体横のところから水漏れやら空気漏れやら。ちょっと無理があるか。でも、使えんことはない。万年筆の洗浄をするときにその都度作るか。

実際にこれを使って万年筆の洗浄をやったのだが、コンバーターを使うよりはるかに楽。コンバーターだと頭のつまみを指でくるくる回しながら、水はポタ、ポタ、だが、これだとポタポタポタと落ちる。結構なすぐれものだった。つまむところの水漏れや空気漏れも前述したように少しあるが、その後はひどくならず、思ったより使えた。考えてみれば、サイズの変更はスライサーでもできるので、STLファイルさえあれば色々な万年筆に適応できるかもしれないね。

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