ハクキンカイロ用スタンド(モデリング)
使っている人どころか、知っている人も少ないんじゃないかと思うけど、ハクキンカイロ。冬はインスタントカイロではなく、これを使っている。何せ、ゴミが出ない。使用時間を考えて、入れる燃料を加減できる。
燃料のベンジンを入れるときはこのように火口を外し、注油カップを付けてタンク内に入れる。注油カップ一杯分で大体10~12時間程度は暖かい。一応、注油カップ2杯分まで入ることになっている。
実際には片手にカイロ、反対の手にベンジンを持って入れることになる。見てわかると思うけど、机の上とかには立てておけない。
というわけで、3Dプリンターでこのカイロ用のスタンドを作ってみることにした。
モデリング
Blenderのサイトをチェックして、以前使用していた3.6から4.2.5LTSにアップデート。LTSは知っていると思うけど、長期サポートバージョンのこと。久しぶりなので、基本操作を含めて書いてみる。※日本語化できると思うけど、面倒くさいので英語のまま使っています。
まず台座みたいなのを作って、カイロを納める穴をあける方法で進める。デフォルトで表示されるキューブをせっかくなので使う。画面右上の「<」をクリックするか、「N」キーで右側のサイドパネルを開く。
キューブをX方向10cm、Y・Z方向5cmに変形。
XY平面にのせるために、Z軸上方向に移動。中をくりぬくオブジェクトを追加したいので、台座の原型オブジェをずらす。
左のアイコンを使ってもいいし、「G」キーを押してもいい。ショートカットを覚えるのは大変に思えるかもしれないけど、アイコンにカーソルを持っていくと表示される。クリックせずにキーを押していれば覚えられるよ。
続けて「X」キーを押すとY・Z軸は固定させたまま移動できる。
Shift+「A」でオブジェクトの追加メニューを開き、キューブを追加。※キューブを追加すると一辺が2mのものが作成される。画面を拡大していると、キューブの内部にいるような感じで表示されるかもしれない。
新しく作成したキューブのパラメータを変更して、上方向に移動。5mm浮いた状態にしておく。
台座の変形
このまま最初のオブジェクトに穴をあけてもいいけど、上の方が少し細くなっている形にしたい。台座の方を選択しておいて、左上に表示されているモードを「Object」から「Edit」に変更。
選択のモードを「辺」に変更。
台座上面のY軸方向の1辺を選択。左側のアイコンをクリックするか「S」キーを押して、長さを変更。
変形したりした直後は左下に一行の小さなステータスみたいなのが出る。クリックすると、パラメータを変更できる。Y軸方向を3cmにしたいので、Y軸の倍率を0.6に変更。※このメニューは他の所をクリックしたりすると、すぐに消える。消してしまったらCtrl+「Z」などでやり直すしかないと思う。
同じように各辺を変更し、台座の上面はX軸方向9cm、Y軸方向3cmに。
Bool Tool
台座を元の場所に戻す。台座はXYの平面に載った状態、後で作ったオブジェクトは5mm浮いた状態で重なる。
「Edit」タブで「Boolean」を開く。※Bool Toolがない人は下の方に、参考になりそうなことを書いておきます。
最初に後で作ったオブジェクトを左クリック。次にShiftを押しながら台座を左クリック。Bool ToolのDifferenceを左クリック。
こんな感じ。
右上のアイコンで透過モードにするとわかりやすいかな。角や辺に丸みを持たせたりもしたいけど、久しぶりのモデリングなのでこの辺にしておく。
スライサーはBlenderのファイルを読み込めないので、STLファイルでエクスポートして終わり。
Bool Toolはバージョン4.2からだった思うけど、Add-onsに含まれていない。「Edit」->「Preferences」->「Get Extensions」の検索窓に「Bool」と入れれば表示されると思う。
一年だか一年半以上だか、3DプリンターもBlenderも触っていなかったんで、いやー、苦労した。Bool Toolを何でインストールできないのか、なかなかわかんなかったし、結局モデリングもこれが4回目。