ネットワークカメラカバー(プリント編)
モデリング編からの続き。CGソフトのデータはそのままでは3Dプリンターに読み込ませることができないので、スライサーにかけるためExportでSTL形式にして保存。
スライサーって3Dプリントをしたことのある人でないと知らないと思うけど、3Dのオブジェクトを3Dプリンターの操作(プリントヘッドをどう動かして、どのくらいフィラメントを出力するかとか)するファイルに変換するソフトと考えたらいいと思う。ここで使っているのはUltimaker Curaという無料で使えるスライサー。自分の持っているAnycubic Kobraにも付属しているのだが、そのバージョンアップ版。
設定条件がいろいろ示されているけど、今回は3Dプリントの大体の流れを紹介したいので、細かいことは省くね。画像の右下、縮小されているので見づらいと思うが、プリント時間が1時間29分。プリントに必要なフィラメントが9グラム、3.16mと書かれている。大体の目安だね。
スライスしたデータをmicroSDカードに保存して、3Dプリンターへ。素材のフィラメントは、前回使ったまま放っておいてしまった黒色のTPU(熱可塑性ポリウレタン)を使うことにした。だから、今回はフィラメントの挿入とか、レベリングとかいろいろな準備は省略。ちなみにフィラメントを外に出しっぱなしは、湿気を吸収してしまってプリントがきれいにできなくなるのでNG。ちゃんと密閉容器に乾燥材を入れるなりして保管したほうがいい。今は湿度の低い時期だから大丈夫だろうと放っておいてしまった。
プリント開始。といっても、金属プレートの台の部分とか、フィラメントを熱で溶かして出力するプリントヘッドとかの温度が上がってからなので、少し時間がたっている。
カメラの上部にかぶせる箱の部分はちゃんとできて、後はレンズとかを隠すのれんみたいな部分。薄い板状のものを上方向に作るのって波状にゆがんだりとかしやすいんで心配。
無事にできたようだ。板状の部分も幅が広くないせいか、それなりにきれいにできている。
ちょっと手を加えて、完成。
こんなのがあったらいいな、と思って作ったのではあるが・・・、なんか意地悪しているようで気が引ける。後ろ側を少し細くするとか、もうちょっと細かいところにこだわっても良かったか。
モデリング編でも書いたが、自分は3Dプリンターを使い始めてまだ1年もたたない初心者なんだが、とりあえず自分なりの、モデリングから作成、完成までの流れを書いてみたよ。3Dプリンターに興味を持っていたり、導入をどうしようか迷っている人の参考になればうれしいかな。自分の使っている3Dプリンターへのリンクを張っておくが、なんかバリエーションが増えているみたいだね。