シェイバースタンドのモデリングとプリント。
※モデリングソフトや3Dプリンターの細かい使い方については、よろしければ過去記事をご覧になっていただきたい。失敗例を含め、できるだけわかりやすく説明しているつもりだ。
以前作ったペン立て。コンパクトで重宝しているのだが、これを少しいじってシェイバースタンドを作ってみることにした。
モデリングデータをロード。
シェイバーは頭部が大きくなっているため、安定感を増したいというのがあり、底面を10%縦横方向に拡大。
インセットを用いて内部の底面を中心部に向かって差し込み、内側の小さな円形の面をZ軸下方に2mm移動。中心部が低くて外側が高い底面の形状にする。
変形したペン立てを脇にどけて、シリンダーを追加し、サイズを半径1mm、長さ1cmに変更。
ペン立てをもとの位置に戻し、Bool Tool->Differencesで穴あけ。底に水が溜まらないはずの構造のつもりだったが、底面自体がぺったんこでは排水できないではないか。いや、先日のコップ置きの小さいのを作れば、組み合わせて使える。問題ない。
STLファイルを作成し、スライス。先日のプリントではPLAを使用していたが、今回はTPUなのでプロファイルを変更。デフォルトからの変更点は充填率を25%->15%、抽出温度を190->200度、ベッドの加温なし->60度。結局似たような設定になってしまう。プリント時間は3時間弱といったところか。
クリアのTPUをセットしてプリント開始。
下3分の1くらいをプリントしたところで一旦、「Pause」。数秒後にプリントヘッドが少し上昇してプリントが停止する。「Stop」はそのまま進むと再開できないので注意。
クリアのTPUを抜き、
フィラメントを黒のTPUに交換して、しっかり奥まで押し込み、プリント再開。※我流、というかこうするしかないんじゃないかと思う。Anycubic Kobraの場合、一時停止中、他のメニューに移れない(Settingsで温度の変更とかはできる)ので、レバーを手前に引いただけでフィラメントを抜いて、別のフィラメントをしっかり奥まで差し込むようにして交換を行っている。フィラメントが足りなくなって、新しいものに交換したりすることもあって、このやり方で問題なかったからこうしているのだが、何か正しい作法とかあるんだろうか。
うまくいったようだ。ノズルの先端に先に入っていたフィラメントが球状になったり、垂れていたりするが、あまり気にせず、プリントが終わってから削るなりすればいいと思う。
無事に完成。ツートンモデル。
底の穴もしっかり。半径1mmにしては大きい、モデリングで内部の底の中心部を下げた際、かなり薄い部分ができていたせいだと思う。Bool Toolを使わなくても良かった?考えてみれば直径2mmの穴では排水できないだろう。結果オーライということで。
フィラメントを交換したところはこんな感じで少し盛り上がったりしていることが多い。このくらいだったら、自分は気にしないかな。
下の皿は先日作ったコップ置きだけど、少し大きいね。モデリングからやり直さなくてもスライサーで縦横を縮小してプリントすればいいか。※あまりきれいなシェイバーじゃないんでサムネイルだけ。