前回の試作の後、一旦あきらめたつもりだったのだが、逆に何故、文字列のスタンプ程度ができないのか不思議だった。
前回と同じような手順で作ったスタンプだが、気づかないだろうか。文字の内面がくぼんで輪郭しかないのである。
文字列を作成して、メッシュ化、Editモードで厚みを持たせる。
下から見上げると、こうなっているのだ。鏡像の作り方がよくわからず、これをY軸方向で180度回転させていたのだが、まともなスタンプになるわけがないのである。
厚みを持たせるとこのようになる。このオブジェクトを使ってスタンプを作ってみたのだが、多少まともになったものの、型崩れがあったりでうまくできない。
メッシュ化したテキストだが、Blenderは文字をフォントなどのデータとして扱わない。小さな三角形の集合体のような形で文字を形成している。漢字を正確に小さなスペースに作成するのは難しいと判断した。
鏡像の作成方法
鏡像の作り方も調べればちゃんとあるもので、自分はモディファイヤーなどのところばかり探していて、ここには気が付かなかった。まだまだ初心者である。
基盤に乗せて位置やサイズを調整し、完成。いつもはBool Toolのユニオンで一体化させるのだが、今回はそれをやると文字列が崩れたのでやっていない。文字列が複雑なポリゴン形状な事が影響しているのかもしれない。このまま、STLでエクスポートした。
使えないことはないが…、ちょっとデカい。
スライス。条件の変更は充填率を50%、印刷スピードを30mmに変更。このサイズなら文字の中に空洞ができることはないと思うが、念のためである。丁寧な製作を期待してスピード制限。
文字の表面を紙やすりで多少、平らにしておいた。上出来だ。使えないことはない、ただ、幅8cm、高さ8mmは実用にはちょっと大きいように思う。幅6cm程度のものならできそうな気もするが…。実際に本物の番号のスタンプを自作するかどうかは別として、色々勉強になった。