インボイス番号スタンプの製作…、ちょっと無理か。
10月から始まるインボイス制度なるものを耳にしたことがあるかもしれない。物を買ったときに支払う消費税は仕分けでは仮払い消費税、逆にモノを売って消費税を受け取ったときは借り受け消費税として計上し、年度末に借り受けと仮払いの差額を未払い消費税とする。本来ならそれを税務署に納めなければならない。
売り上げの少ない事業主は未払い消費税の納税を免税されていたのだが、今後は消費税を納めていない事業主からモノを仕入れたり、買ったりしたときに支払った仮払い消費税は年度末の会計の時に借り受け消費税から差し引くことができなくなるのだ。当然、モノを仕入れたり買ったりする側からすれば未払い消費税が増える。消費税を納めている証明みたいなのが、国税庁が発行するインボイス番号と考えればいいと思う。
自分も個人事業主で、今までは消費税に関しては免税事業者だったのだが、今年から課税選択業者となり、申請していたインボイス番号がようやく届いた。で、領収書にその番号を記すハンコを作ろうと思ったのである。※勘違いしてほしくないが、ブログのアフィリエイト収入が事業ではない。ホームページだか、トップページのPV数を見ればわかるだろう。
とりあえず文字を載せる基盤というか台座を作る。単位はメートルになっているが、サイズ変更は後でできるのでセンチメートルのつもりで見ていてほしい。※たまたまかもしれないが、最初から実寸、例えば6cmとかで作ると、小さすぎるのかBlenderが表示してくれなくなった。
テキストのモデリングはこのブログでは初めてだね。Shift+AのメニューからTextを追加し、Editモードへ。
アルファベットや数字だけならあまり問題ないのだが、日本語のフォントや入力にBlenderが対応していない。なのでまず、日本語のフォントを読み込ませる。サイドバーのタブの「a」、「Font」そしてフォルダーマークをクリックする。
日本語に対応しているフォントを選び、Openをクリック。これだけで済まないのだ。全角文字の入力そのものに対応していないらしく、
メモ帳などで文字列を作成し、
Ctrl+C、Ctrl+Vで文字列をBlenderのテキストボックスに挿入する。
Objectモードで文字列のサイズ(Dimensions)を台座にあうように調整し、位置(Location)を中心が原点に来るように調整。※サイズを先にしたほうがいい。
何か忘れていないだろうか。確かにこのまま文字列を上に引き伸ばし、先の台座をその上に据えればいいかもしれないが、3Dプリンターでの製作では台座の上に文字を作るほうが成功しやすい。なので、文字列を左右反転させる。オブジェクトそのものを単に左右反転できればいいのだが、そう簡単にいかないようで、ちゃんと反転の中心を指定してやる必要があるようだ。Pivot pointを3Dカーソルに変更。
3Dカーソルはデフォルトでは原点のままのはずだが、右側のオブジェクトのサイズなどが記されているバーのViewタブに位置が表示されている。もし原点からずれていたらX,Y,Zを全部0にすればいい。右クリックしてX軸方向の反転を選択する。
このままではEditモードで文字列の編集しかできないので、Meshに変換する。
面選択モードにしてテキスト全体を選択。Eボタンで上に引き伸ばす。
台座がちょっと小さいようなのでサイズアップしたり、文字列の位置を台座の上の方にある程度突き出て、大体真ん中に来るように位置を調整したり…。
必要があるか無いか微妙だが、Bool ToolのUniteで結合。※台座のサイズがギリギリだと処理が変になっている部分が多くなる。
Blenderで出力したSTLファイルをスライスする。Curaに読み込ませたのに表示されない…、と思ったらAutosizeで数ミリになっていた。Blenderでは長さ8mだったからね。オブジェクトをクリックしたら左側のボタンが使用可能になるのでサイズを変更できる。
何回かモデリングしたりプリントしたりしたのだが…。最初に作ったのが、一番上の黒いのが幅約6cmのTPUで制作したもの。文字列になってない。2番目が、TPUでグニャグニャになるのならPLAで…、ちょっとはマシだが使えん。一番下が、やはり文字が小さいのが問題かと思って上のモデリングをして制作したもの。
最後に作った8cm幅のものは、表面が滑らかでないからインクがのりにくいのだろうと耐水ペーパーで加工したりもしたが、実用にはほど遠い。幅をこれ以上広げるのはちょっとね。フィラメントの質や状態(湿気を吸い込んでしまっていたりとか)も関係するだろうけど。餅は餅屋…かな。